2012年4月25日水曜日

No.116 4月25日 紺地煙突に二引のファンネルマーク

空港は空の港と書きますが、海の港は現在も島国日本の動脈です。
日本の生命線 海運の母港は「横浜」だと表現しても決して大げさではありません。
北太平洋航路の貴婦人と呼ばれた「氷川丸」にとって、4月25日は記念すべき日です。
氷川丸のバースデイとリボーンデイが今日です。
氷川丸が横浜船渠株式会社で竣工したのが1930年(昭和5年)の今日です。
リニューアルされて公開を再開した日も
2008年(平成21年)の今日です。
山下公園に係留されている「氷川丸」が、今この横浜に「在る」意味を紹介します。
氷川丸は、日本の商船史が凝縮された船です。単なる港の観光船ではありません。
氷川丸は、
多くの栄光と苦難を経験してきた日本商船の代表といえるでしょう。
歴史上、氷川丸より大きく豪華な客船は多くあります。
氷川丸より過酷な運命を辿った商船も多くあります。
事実、同期船6隻で生き残ったのは氷川丸だけです。
日本商船の母港、横浜で生まれ、横浜に戻り「ここに在る」ということこそが奇跡であり重要だということを 今改めて確認をしておく必要があります。
氷川丸の詳細データは サイトに公開されていますのでぜひチェックしてください。
http://www.nyk.com/rekishi/knowledge/history_luxury/01/index.htm

(その歴史を簡単に)
20世紀初頭、世界の海運競争が激化します。
アメリカと日本を結ぶ太平洋航路は欧米商船会社に席巻されます。
震災復興に一応のメドがついた昭和初期、太平洋航路に6隻の新型商船を導入します。その第一号が氷川丸で、戦後まで生き残ったのも氷川丸でした。氷川丸建造のコンセプトは「外観より丈夫に」でした。この丈夫さが後に活きてきます。

(黎明期)
明治期からアメリカの太平洋航路の母港サンフランシスコは、Pacific Mail SteamShip Co.太平洋郵船の独壇場でした。

1月24日 西へ新たなフロンティアへ

そこに浅間丸、龍田丸、秩父丸(のちの鎌倉丸)が投入されます。

2月7日 鎌倉丸をめぐる4つの物語
2月8日 龍田丸をめぐる2つの物語

新たに、太平洋岸北西部地域の最大都市シアトルに主力貨客船3隻が投入されます。
シアトルはかつて「グレート・ノーザン鉄道を父とし、日本郵船を母とする。」と呼ばれたように、日本が集中投資を行った都市です。
http://en.wikipedia.org/wiki/History_of_Seattle
シアトル航路に、日枝丸、平安丸、そして氷川丸が就航します。

(黄金期から戦時下へ)
1930年代、氷川丸は華々しい活躍を見せます。
「紺地煙突に二引のファンネルマーク輝けり」
■徴用時代 昭和16年から昭和25年まで
その後、戦時下に入り
引揚船、交換船、病院船として沈没の危機を乗り越えます。
機雷に三度接触、全て自力で脱出、帰港します。
(このことから「幸運船」と呼ばれたこともあります)
戦後、占領下で復員船、国内の貨客船として運行します。
■戦後初の海外航路に
同僚船はほぼ壊滅している中、唯一の日本の大型船として外国航路(ミャンマーのヤンゴンまで)を走ります。(残念なことにその時は日章旗ではなく、国連旗を掲げていました)
この航海のときに、メインエンジンが故障します。竣工以来15年、一般的には老朽化、引退もおかしくない状態だったそうです。
分解、整備を行い氷川丸は一気に若返ります。
(復活のひととき)
昭和28年、「リフレッシュされた老朽船」は、かつての北太平洋航路に復帰します。
昭和35年8月27日に横浜を出港した第60次航海を最後に引退します。

太平洋を 238回 延べ25,000人以上の乗客がこの船旅を経験しました。
引退した「氷川丸」は、当初「老醜を晒したくない」ということで解体される予定でしたが、市民の要望に応え、神奈川県と横浜市が誘致を決定し、この地山下公園に係船されることになります。
観光船として多くの観光客が訪れますが、さらなる老朽化と横浜の観光スポットの変化で赤字が続き運営を断念します。
2008年リニューアルし、現在に至ります。
現役30年
OBとして50年
今日現在82歳の姿は美しいと思います。
http://www.nyk.com/rekishi/exhibitions/hikawa.htm

氷川丸がアメリカ船籍の客船に勝っていた!と言われたのが料理だそうです。チャップリンも料理で氷川丸を選んだとか。
簡単でしかも人気があったのが「ドライカリー」だったそうで、このドライカリーのサンドイッチは絶品!ということで現在郵船から復刻されています。

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現在は下記に移動しました。

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